夢のような山岳冒険 / 最後の秘境『北アルプス 雲の平( 黒部源流域)へ』(38)

① 三俣山荘での2泊目
② 連泊の場合はジビエシチューからの
メニュー変更が可能です。

【DAY3 
 伊藤新道 通行前夜】

『登山仲間の皆さん、こんにちはっ!』

三俣山荘2連泊目の夜は、
翌朝からの伊藤新道通行に備えて
事前準備です。

まず三俣山荘へ通行届を提出して
おきます。
(湯俣温泉から通行する場合は、
湯俣山荘へ提出。)

あくまで任意の提出ですがとても
重要なことです。

緊急連絡先や装備などの情報を
提出しておくことで、万が一の
事態に備えることができます。

先月、湯俣温泉から通行して
北アルプス 野口五郎岳西側の谷付近で
5日ぶりに救助された事例がありました。

もし湯俣山荘(麓側)で通行届を提出していれば、
もー少しは早く発見されてたかも?!。

『通行届の写真を参考用で
 撮って残しておけば良かったなー。』

また前述しましたがこのルート一帯は
携帯電波がほとんど届かないことを
認識しておいてください。

本当に救助要請に行かないとならない場合、
三俣山荘(山側) or 湯俣山荘(麓側)
どちらかに行かなければなりません。

特に湯俣川上流(中間点)で事故が発生
した場合、救助を求めるのは非常に困難に
なると感じました。

『三俣山荘に伊藤新道を登っていくのか?
 または湯俣川を下っていくか?』

『これって、もの凄い判断を
 迫られる事になりますっ!』

当然のことながら補給食、予備の衣類も
防水対策をして携行しておいて下さい。

三俣山荘フロントで敦子さんに、
湯俣川水量についての確認を実施っ!

たまたま前日に三俣山荘の女性スタッフ
さんが湯俣温泉側から登ってきた際は

『吊り橋を使用しなくても渡渉
 できましたよ~。』

レベルの水位だったとの事でした。

しかしながらこれも実際には
鵜呑みにしてはいけない事が
通行後に判ります。

この晩は雨が降り続いていたのですが、
通行後に湯俣温泉側の午前7時頃は
湯俣川が濁流だったことをあとで
知る事になりますっ!

『我々の通行時は水位が下がってて
 良かった~。ホッ。』

伊藤新道通行時に携行していた装備
下記となります。

・ヘルメット
・沢グツ

・簡易ハーネス
・ロープ
・カラビナ
・登山バッグごと入るほどの
 大きなビニール袋
(実際に使用したのはヘルメットと
 沢グツでした。)

あと渡渉時のバランス確保の為に
ストックもあった方がいいですっ!

安全な山行を楽しむために、
念入りな準備が欠かせません。

大自然の中での冒険を楽しむために、
自分でできる限りの計画と準備
行ったつもりですっ!

皆さんの来シーズン以降の参考に
なれば幸いです。

私が使用した沢グツは
 モンベルのサワーシューズっ!】

登山バッグの中はかさばりましたが、
沢グツに履き替えた事で思いっきり
川の中へ入っていけました!

※沢グツでも滑る岩が多数あったので
十分注意されて下さい。

【次回、いよいよ
 伊藤新道に入ります。】

今回もご一読頂き有難う御座いました。

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いよいよ伊藤新道へ入りますね~。

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