エベレストを越えて(植村直己)を読んで

エベレストを越えて/植村直己著
 文春文庫】を読んでみました。
1970年に日本人として初登頂してから
計5回のエベレスト山行が記されてあります。

自分は行ったとしても、見にいくだけに
しておきます。でも、実際にこの目で
見に行ってみたいなー。

【3極点】
 極点に到達する事を目指されてたんですね。
 ・地球の高所極点がエベレスト
 ・北極での12,000km 単独犬ぞり横断
 ・南極横断(アメリカ基地の了解が得れず
  ついに達成できず。)
 
【山で死んではならない】
 5回のエベレスト行で、総勢10名以上の
 隊員・シェルパ総勢10名以上が亡くなられ
 ています。
 最後の日本冬季エベレスト登山隊では、
 隊長ながら、自分の腕の中で隊員を
 亡くされています。(あまりに描写が
 リアルでした。)
 夢を追いながらも、そういった十字架を
 背負って生きられていたのも植村さん
 でした。

【アイスフォール(氷爆)は生きている】
 必死の思いでルート工作を行っても、
 氷爆は日々動いていて、次の日には、
 ルートが無くなっていたりします。
 しかも氷塊が落ちるズドンと近くで
 落ちる音を聞きながら、往復しない
 とならない恐さ。
 読んでいるだけで恐ろしかったです。

ものすごい執念で、夢を追い続けられた事に
感動もさせられますが、改めて山の怖さも
教えてくれるのが本書です。
改めて安全登山で行く事を学びました。
            
以上、エベレストを越えてを読んででした。

『あとがき』
 マッキンリー(デナリ)に眠る、
 植村直己さんの御冥福を
 お祈り致します。

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